「あおによし」とは?

あおによし

青丹(あおに)よし・奈良の都は咲く花の
薫(にお)うがごとく・いま盛りなり

「青丹よし」は、奈良にかかる枕詞でその由来は二説あるという。ひ
とつは岩緑青(マラカイトグリーン)と呼ばれる色の元となる青丹が
奈良に産出したとの記録があるからだとするもの。丹はここでは土
の意味であり青丹とは文字どおり青い土を意味する。もうひとつは
その青丹から抽出した色を馴熟すること、つまり「ならす」ことに由
来するものだとするもの。そして、「よ」や「し」はどちらも間投の助
詞で青丹を強調するもので特別な意味は持たない。

国文学的には、この解釈が一般的であるそうな。